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THE GREATEST SHOW-NEN第14回公演【美しい人】感想+考察 《第3弾》

第14回公演『美しい人』第6話の感想ブログです。

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美しい人の開設から2年

政府の動画、目が笑ってなくて怖い。ゴロウ以外は口元が固定で形だけ笑顔だけど、ゴロウがそんなことないのは1人まだ本当にいいことをしていると感じているから?

一般人の中に美しい人が紛れているという政府はまるで魔女狩り魔女狩りの時のように、政府へ反抗していない人も他人の思い込みで美しい人認定されて、檻の中に入れられたりとかってことが頻発してそう。

政府が動画の中で、「美しい人の危険な思想は感染するかも」の話をしている時、スターウォーズの帝国軍(ダースベーダー側)に対する反乱軍(ジェダイたち)みたいな感じで政府と戦ってくれるのかな?とか、ジュウロウが初代リーダーに選ばれたのはイギリスから独立したアメリカの初代大統領になったジョージ・ワシントン*みたいだなって思ったり、とにかくこれからの話に希望があるのかなと思ったらどんどん世の中がおかしくなっていって怖かった。

*初代大統領のジョージ・ワシントンは幼い頃に桜の木を誤って斧で切ってしまったことがあって。でもそれを正直に話したっていう、ワシントンは正直者だった。だからこそ支持されて初代大統領になったっていうエピソードが確かあるんだけど、ジュウロウも政府側にいた時から美しい草花の香りはしないって言ったり正直者な一面があったから重なるなって思った。

美しい人のオカルト化の黒幕はコウ?

政府の映像の後のシーンで美しい人たちはいつの間にか自給自足できていて社会として成り立っていたり、初めての選挙でリーダーを決めたり反乱軍として自分達で不況の日本を立て替えるのかな?って希望的な物語展開なのかなと思ったのにジュウロウが初代リーダーになってから1年、いつの間にかオカルト集団になっていた。

「まずは理想の世界を夢見ることから始めよう。」ジュウロウのこの発言から壊れていったのかな?

ただ、「僕はそんなすごい人じゃないよ。」この発言がもう怖いけどジュウロウも周りの美しい人たちも全員、コウに洗脳されてるのかな?と思った。

この発言の後、一緒に奥に帰るときのコウの表情。「お前はそんな奴じゃなかった、ジュウロウ!」と兄に言うゴロウを見てニヤリと笑いながらはけていくコウをみて、これは全て彼の計画だったのかな?って思った。

教科書でみんなの代わりに銃弾を受けたのってまるで、人の罪を背負って十字架に磔されたキリストのよう。(キリストに関してはフワッとしか知らないので間違っていたり解釈違いで気を害された方にはごめんなさい)

ジュウロウが何をしてきたのかを美しい人や後世に伝える教科書内容をコウが操作しているんだと思う。もはやこの教科書はキリスト教における聖書のようなものになるのでは?ジュウロウを一番そばで支えていると見せかけて、実は黒幕で全てをコントロールしているのでは?

赤ちゃんを助けてと駆け寄ってきたリーに対してジュウロウがあの変なポーズをした後もコウが治った!と宣言している。つまりコウがジュウロウには特別な力があるとジュウロウ含め周りの美しい人たち全員を騙している?

 

コウとジュウロウの関係性

コウは同性愛者であるがためにいじめられて学校を辞めた。けどその時唯一の味方になってくれたのがジュウロウ。ジュウロウもコウに好意を寄せていたのかも。でもコウが学校を辞めたことで離れ離れになってしまった。

学生時代の時、実は両思いだったんじゃないかな?でも親もいなく生活の苦しいジュウロウは弟のゴロウの面倒も見ないといけないから同性愛者であることを認めたくなかった。だからコウとは交際に至らなかったという過去があるのかも?もしそうなのであればコウにとってゴロウは愛するジュウロウとの関係を邪魔する存在だった?

そんな中、美しい人でジュウロウと再会でき、面倒を見てきた弟に懲戒免職を言い渡され檻に入れられた弱っているジュウロウに今ここで手を差し伸べたら、ジュウロウにとってなくてはならない特別な存在になれるかもとコウは思ったのかも?それは弟のゴロウよりも特別な存在。

だからジュウロウと一緒に奥に捌ける時、コウはゴロウに向かってにやっと笑ったのかな?ジュウロウとコウの関係を邪魔していたゴロウからジュウロウを奪えたと感じたのかも?

その特別な存在になるためにコウはジュウロウを受け入れ、周りの美しい人も説得し、ジュウロウを神的存在まで作り上げたのかな?コウとジュウロウはお互いがどうしようもないほどお互いに依存し合っているんだと思う。

両思いだったけど結ばれなかった過去があるとして、学校を辞めてからもジュウロウを思い続けていたとしたらコウの中でジュウロウはどんどん理想の存在として記憶されているんじゃないかな?でももし、途中で自分が思い続けて勝手に作り上げた理想像のジュウロウと実際の今コウの目の前にいるジュウロウがかけ離れてしまったら、コウはどうなってしまうんだろう?それこそ政策がうまくいっていなくて現実の見えていない総理と同じように、現実を受け止めず自分の信じたいことだけを信じて暴走してしまうのかな?

本公演の最初の方、美しいハーモニーでそれっぽいことを言われるとそれだけで説得力がある。と大野さんはAぇのメンバーに伝えていたけど、第5話でのコウの美しいソロがまさにそれだったんだなって今なら気付く。その場では気付けなくて話が進んでどんどんおかしくなってから、あの時からもう狂い始めていたのかってハッとさせられるのがこの物語の怖いところかも。

ゴロウが唯一のまともな人?

ゴロウはやっぱり母から聞いた美しい草花への憧れや幼く両親を亡くして苦労してきたからこそ、真面目に政府に従えてきたのかな?本当に純粋にそれが正しいと思っていたのに憧れていた美しい草花が枯れてしまったことでやっと目が覚めたんだと思う。

でもゴロウにとって正しいと思っていたことは美しい人政策が不況から脱却するための政策として正しいと思っていたわけではなくて、あの美しい草花に関われることが名誉あることだから、その仕事に真面目に取り組んでいたんだと思う。

でもジュウロウは草花への憧れとかは特になく、幼い頃に両親を亡くして苦労してきたからこそ、政府側の仕事で成功して今後苦労しないで生きていける安定した生活を手に入れたかったのかも?

草花への憧れがなかったから冷静に美しい人政策が狂っていること、人権無視していることを客観視できていた。だけど自分はまだまだ下っ端。出来ることは美しい人たちをちゃんと同じ国民として扱うことしかできなかった。そんな自分の無力さに気が病んでいたのかも。弟の暴走、自分の無力さ、続く不況と気が病んでいたところで自分も美しい人の中に入れられた。そこには幼なじみのコウがいて、彼は本当に心が美しかった。檻の中に入れられてもちゃんと美しい草花を納めたり、今の環境でどうにか生き延びようとしている彼らがジュウロウには本当に美しく見えたんだと思う。だから仲間に入れてと訴えた。

美しいハーモニーを奏でられたコウとなら、無力な自分も何かできるかもしれない。そう思えたからどんどん洗脳されたのかな。「僕はすごい人じゃない」これは本心なのかも。コウに洗脳されていることも気付かない。でも檻の外にいた時とは違って人に希望を与えられていることに生きがいだったりを感じているのかも?

 

最終回の予想

次回で最終回だけどこの物語はどう終わるのかな?

ゴロウがこの歪んだ世の中、枯れてしまった草花、もう自分の知らない人になってしまった兄ジュウロウを見て悲しみ絶望を感じ自らの命を絶ってしまうのかな。そしてその時やっとジュウロウは目が覚めるとか?

 

コウは本当に洗脳しているのであれば、総理とコウのやってきた事は罰せられるべきだけど、この物語は必ずしもハッピーエンドというか希望のある終わり方をするかもわからないからなー。とモヤモヤしながら最終回を楽しみに待つとします。

 

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